ビジュアルを構成する要素とは
「ビジュアル」は映像制作において非常に重要なキーワードになります。映像は視覚的な情報を提供するという機能を持っているため、視聴者の印象を決定するためには適切なビジュアルが欠かせません。ビジュアルを構成する要素としては様々なものが挙げられます。イメージしやすいものとしてまず挙げられるのが、カメラのアングルや照明などです。もちろん被写体や背景も重要な要素となります。そして撮影後に行うカラーグレーディング(色調整)もビジュアルの印象を大きく変えます。また、使用するカメラやレンズも印象を大きく変えます。これらの要素は写真と共通しており、映像制作においても重要な要素であると言えます。
ビジュアルが100点満点なら完璧な映像が生まれるのか
多くの場合、写真においてはビジュアルが100点なら、その写真は完璧であると言って良いかと思います。しかし映像は複数のカットをつなぐことによって成り立つため、全てのカットがビジュアルとして100点満点だったとしても、単に綺麗なカットを並べただけの動画になってしまいます。
動画(動く画)ならではのビジュアルとは
映画を例にすると、緊張感や寂しさ、または激しさや迫力をビジュアルで表現するといったことが非常に重要になります。アクション映画ではハンドヘルドでカメラをブラし、静寂を演出するためには三脚でカメラを固定して撮影するなど、カメラの動きが映像ならではのビジュアルを構成する要素となります。カメラの動きを上手く使うことで、ストーリーの説得力や感情移入を促進することができます。カメラの動きによって作り出されたビジュアルは、単なる情報伝達以上の意味を持ち、視聴者の興味を引きつけ、深い印象を与えることが可能になります。
例えば企業紹介の映像や、製品紹介、店舗紹介の動画などの撮影では、ハリウッド映画のように潤沢な予算や豊富な機材や人員があるわけではありませんし、撮影時間も限られています。しかし、そんな中でも試行錯誤しながら少しでも「動画ならではの技法を使ってクオリティーを上げる」ということを意識しながら映像制作を行なっております。今まで制作してきた動画より一歩クオリティーを上げたいと思った際には、ぜひともご連絡を頂ければと思います。